市場を追わずに生まれる一着
服屋Ponderでは、流行に流されることなく、素材と真摯に向き合いながら、一つひとつの服を丁寧に仕立てています。大量生産では決して感じることのできない、手作りならではの温かさが感じられる一着。時間と共に少しずつ表情変わっていく服は、まるで育てていくような愛着が湧いていきます。あなたの手に渡ったその日から、日々の暮らしの中で少しずつ変化し、成長していく服。その魅力を、ぜひ自身の手で感じていただきたいと思います。
全てひとりで作る、だからこその温もり

デザイン、作図、加工、裁断、縫製、一着一着、手作業で仕立てる。それが服屋Ponderのスタイルです。効率を追い求めるのではなく、時間をかけてじっくりと向き合うからこそ、布の表情や手触り、一着に込められた物語を感じることができるのです。制作に時間と手間がとてつもなくかかる、このストロングスタイルをやっている方はかなり少ないかと思われます。流行の風に流されることなく、今、この瞬間に出会った閃きや興味から「作りたいもの」を形にしていく。それが、服屋Ponderの服づくりに込められた思いの根底にあるものです。
使う人とともに育つ服

服屋Ponderの服は、作った瞬間に終わりではありません。それは、着る人と共に育っていくもの。洗濯を重ねるごとに、その風合いは変化し、少しずつ自分だけの色合いを見せてくれます。ほつれや破れが生じた時には、手を加えることで、さらに深い愛着が生まれる。そんな「育てる楽しさ」を感じながら、長く愛される服をお届けしたいと考えています。もちろん修理も受け付けています。
直感で生まれるデザイン

デザインのアイデアは、決して簡単に生まれるものではありません。ある時は布を手に取った瞬間、ある時は生き物を見た瞬間、またある時は昼寝や休憩中に。どれも作りたくて作ったものばかりです。まるで子どもの落書きのように、自由で型にはまらない服たち。それが、この店の服を唯一無二の存在にし、他にはない特別な魅力を持たせるのです。
服屋Ponderが大切にしていること
服屋Ponderは、ただ服を作って売るだけの場所ではありません。ものづくりの楽しさを伝え、長く愛せる一着の価値を大切に育む場でもあります。お客様との何気ない会話の中から生まれるインスピレーションを大切にし、「喜びと変化」を分かち合う。そして、袖を通すたびに愛着がわく、そんな服づくりを目指しています。
作ることの楽しみと作れることの喜びを伝えたい

服を届けるだけでなく、ものづくりの楽しさを伝えることも、服屋Ponderの大切な役割。だからこそ、洋裁教室を開き、一針ずつ縫い進める喜びも伝えたいと考えています。最初は不安げだった人が、ミシンの音に少しずつ慣れ、最後に「できた!」と輝く笑顔を見せる。その瞬間こそ、この場が生まれた意味を感じるひとときです。作れるようになると急に世界が広がりますよ。
服を長く愛せる環境を

「流行に消費される服ではなく、時間とともに深まる愛着を纏う服を届けたい。」「慌ただしく移り変わる大量生産の波から少し距離を置き、ひとつの服とじっくり向き合う喜びを大切にしたい。」丁寧に選び、大切に着て、傷んだら直しながら、思い出とともに育てていく。そんな服がそばにあることで、暮らしの温もりがそっと増していくのかもしれません。
服づくりは会話からも

お店に足を運んでくれた人との何気ない会話が、新しい服を生み出すきっかけになることがあります。「こんな服があったら」「この布の風合いが好き」ふとこぼれた言葉の中に、次の一着の種が隠れていることも。言葉を交わし、想いを受け取りながら、形にしていく。そのやりとりのひとつひとつが、服づくりをより特別なものにしてくれるのです。場合によっては機能を追加してリニューアルすることもあります。
実店舗の服屋Ponderはどんな場所?
初めての服屋に入るのは、かなり勇気のいる行動だと思います。服屋Ponderの扉は雰囲気のよい扉によって重く閉ざされています。そのため扉を開くのは、少し勇気がいるかもしれません。でも、一歩足を踏み入れれば、どこか懐かしく、温かみのある空間が広がっています。布が揺れ、ミシンの音が響く店内には、服が生まれる瞬間の空気が満ちている。ここは、ただ服を買う場所ではなく、ものづくりの鼓動を感じながら、ふっと心をゆるめて過ごせる場所。ふらりと訪れたその時間が、あなたにとって心地よいひとときになりますように。
一見入りづらい、でも居心地のいい空間

服屋Ponderの扉は、沼垂テラス商店街の名店「ISANA喫茶室」のもの。そのままの形で受け継ぎました。木の温もりが手に馴染み、そっと押すたびに、ISANAが紡いできた時間が感じられます。木工を生業とするISANAのオーナーが手がけた内装も、そのまま。細部にまで宿る職人のぬくもりが、この空間をいっそう心地よいものにしてくれています。新しい場所であっても、「どこか懐かしい」そんな居心地の良さが、ここには流れています。お茶でも飲みたくなるくらい素敵な空間です。
つくる人の気配が感じられる

服屋Ponderは、ただ服を売る場所ではなく、服が生まれる場所でもあります。ミシンの軽やかなリズム、布を裁つハサミの鋭い音、手が布を撫でる微かな気配に人の優しい笑い声。ここでは、ものづくりの鼓動がいつも響いています。まだ形になりきらない布たちが、少しずつ服へと姿を変えていく。その過程までも感じてもらえたら嬉しいです。ここは、完成品だけでなく「作られている途中」も味わえる、そんな特別な空間なのです。
ふらっと立ち寄ったら、また来たくなる

ここは、「何か買わなきゃ」と身構える場所ではありません。「ちょっと覗いてみよう」と気軽に訪れても大丈夫な場所です。ミシンの音と雑多なラジオが響く店内。服を眺めながら、何気ない会話を交わし、ふと心に響く一着に出会えたら、それはきっと特別な縁です。週に一度、ただふらりと遊びに行きたくなる。新しい服の話を聞きたくなる。そんな気楽で心地よい距離感の店です。
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