こんにちはヒキノです。(@hikino.yuta)
前回は自転車に乗れるスカートの開発理由とできるかどうか方法を説明しました。今回は試作品を作成したので問題点、改良点についてです。試作品を作った段階の感想としては、「結構いい、期待できる。」感じでした。作る前の想像でも良いのができると思っていましたが、実際に試作をしてみたら、「実用的で欲しい人結構いるのでは?」となかなかの手ごたえを感じています。
目次
自転車に乗れるスカートのポイント
自転車に乗れるスカートのメリット、ポイントをおさらしてみましょう。普通のスカートとは違いベースの形はワイドパンツになります。かなり裾広がりなパンツを想像していただければ伝わるのではないでしょうか。
スカートならではの問題を解決できるものになるはずです。普段よく自転車で移動する方は必見。快適なスカートで生活できるかもしれませんよ。
巻き込まれ、汚れを防止できる
一般的なスカートで自転車に乗ったことがある方なら、こんな経験したことありませんか。
裾の巻き込まれ、黒く汚れる。お気に入りのスカートだったらショックですよね。しかもこの黒い汚れは意外と落ちづらく、洗濯するとき苦労します。
試作中の自転車に乗れるスカートは、裾部分を傘のようにまとめて抑えられるベルトが付いています。そのため自転車に乗るときは、まとめパンツの形状で乗ることが可能です。普段はスカート形状、自転車に乗るときはパンツ形状に変更できるのです。この機能があるだけで便利なんですよね。
ドレスガード要らず
ドレスガードをご存じでしょうか?ドレスガードとはスカートの巻き込みを防ぐ網のようなものです。一般的には後輪に取り付けスカートを守る優れものです。ママチャリにはすでに搭載されているモデルもあるので、目にしたことがあるかたもいるかと思います。
ドレスガードは便利なのですが欠点があります。
見た目が良いとはいいがたいということ。ママチャリで見慣れていて、馴染んでいる方もいるかと思います。しかし、クロスバイクのようなスポーティな自転車の場合どうでしょう。個人的には似合ってないと思います。あるとかなり便利ですけどね。
その点このスカートはドレスガード無しで自転車に乗れます。パンツ形状になるので。もともと、スポーティな自転車に乗る方に向けて1からデザインしているためでもあります。完成が楽しみです。
コーディネートの幅が広がる
自転車で移動するときパンツで移動する方がほとんどではないでしょうか。リスクはできるだけ避けたいものですよね。
このスカートであれば自転車に気軽に乗れるので、デートのときでも自転車に乗って駅まで向かうことができます。都会の方はあまり気にならないかもしれませんが、地方に住んでいると駅まで遠い場合が多いです。
ストレスなく服を選べるのはうれしいポイントです。選択肢が増えて逆に困るかもしれませんが。
動きやすい
パンツ形状に変えることができるので動くこともラクラク。動きやすいので「普段からパンツしか履かない」という方でも楽しめますよ。
2つの形状でON、OFF切り替えるのもアリです。1つで2役なのでミニマリストの方にも適していますね。場所も畳めば気にならないと思います。
ロングスカートが履ける
自転車に巻き込まれないために、タイトスカートやミニスカートで自転車に乗る方もいるかと思います。このスカートなら安心して乗れて、しかもロングです。ドレスガードを付けていてもロングスカートとなると少し不安になる方もいるでしょう。そのような心配事がある方にはもってこいですね。不安が一気に解決です。
バイシクルスカート試作品
スポーティな自転車に乗ることを前提に制作した今回のスカート。名前は『バイシクルスカート』としました。検索してみましたが『※サイクルスカート』や『バイシクル柄プリントスカート』は出てくるものの、この名前のスカートは見つかりませんでした。名前が少し硬いので、キャッチーな名前が見つかるまでバイシクルスカートと呼ぶことにします。
※サイクルスカートはミニタイトスカート(伸縮素材使用)構造のようです。
問題点・改良点
試作品を作成してみてわかりましたが、問題点がいくつかありました。それに伴って改良していきます。より洗練されたいい作品に仕上がるはずです。
プリーツが綺麗に出せていない
想像やデザイン画とは違いプリーツの形状が綺麗に出せていません。3cmくらいのひだが小さいプリーツであれば今の作図でもいいかもしれませんが、10cmもあるとダメなようです。また、パンツ形状なのでひだの向きもバラバラになりがちできれいではありません。
ウエスト部分でタックを作りスカートを形成すれば、もう少し綺麗なプリーツができるのではないかと考えます。作図段階からやり直しになりますが使う布の量が増えるので、布幅が足りるかどうかも検討しつつ作図した方がよさそうです。
スカートを抑えるベルトの位置の修正
裾部分のベルト位置が少し高いようで、おさえても裾のプリーツ部分が少し広がります。このままだと裾の絡まり、汚れの原因を取り除いたことにはなりません。
ベルトをもう少し下につけるか、2つ目を付けるかが必要です。デザイン画では2つ付いていますが、2つ付いているとしつこいと感じたので1つにしました。そのため、改善方法としてはもう少し下の位置に付けることが良さそうです。
まとめ
今回、改善した方がいい点は
・裾ベルトの位置
の2点です。
現時点だと『袴パンツ』のような形で、それでもアリですが個人的には綺麗なプリーツ状にしたいです。そのため、パターンの見直しは必要不可欠になります。パンツ形状にすれば男性でも問題なく履くことができるので、この『バイシクルパンツ』は(前に開きがあれば)ユニセックスといっても過言ではありません。
誰でも履けるのはうれしい点ですね。
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