こんにちは、ヒキノです。(@hikino.yuta)
今回は猫じゃらしで服を作ったのでご紹介いたします。厳密にいうと付け袖を猫じゃらしで作成しました。なかなか面白いものになっているので見てみてください。
猫じゃらしや植物で服や作成物をしようと思っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
猫じゃらしで作ろうと思った経緯
フワフワした優しい姿の猫じゃらし。フォルムはとても魅力的。「何かに使えそう。ふわふわ、ファーかな。」そんなこんなでファーとして使えるのではないかということ。また、天然の素材でありながら燃やしても害が出ないエコであること。何かとよさそうであり面白そうなので作成を決意しました。
この時はまだ知りませんでした、フワフワ癒し系フォルムが大変だということを。
猫じゃらしはどこに?
実際に猫じゃらしを探すとなると意外とありません。道にちらほらあるけどサイズが小さかったり、フワフワしていなかったり。意外と厄介。
知り合いの美容師さんに聞いたら、自由が丘に猫じゃらし公園があるとの情報。そんな公園あるんですね。猫じゃらしメインの公園だとしっかり手入れして管理している恐れがあるので保留。
次に,川に行けばあるのではと思いひたすら川伝いにチャリンコを爆走。都心から離れるとあるもんですね。少し品種が違うようでよく見る猫じゃらしと少し様子が違います。よく見る猫じゃらしは若草色をしているのに対して、川の猫じゃらしはなんとも美しい黄金色をしています。「これがいいなぁ。」そう思ったので管理しているところにお電話。
ヒキノ「遊びで猫じゃらしが欲しいんですけど、採ってもよろしいでしょうか?」
管理者「え⁉猫じゃらし⁉雑草のあれだよね?」
ヒキノ「そうです。エノコログサっていう雑草のやつです。」
管理者「え⁉フワフワしたやつでしょ?」
ヒキノ「そうです。フワフワした雑草です。」
管理者「勝手に生えてきた雑草は管理してないから大丈夫だよ。」
ヒキノ「ありがとうございます。」
商用利用はできず、個人利用の範囲であればいいそうです。売るわけではないので助かります。
使えるようにする加工が大変
採れたて新鮮の猫じゃらしは水分をだいぶ含んでいるので乾燥させます。そのためとりあえず袋に入れて放置。3日後にあけると….
なんと、カビとアブラムシが….。気持ち悪すぎてやる気を失いましたが、使えるやつだけ仕分け。
アブラムシを1匹ずつ取り除きなんとか乾燥させやっと加工できる段階に。
見た目は綺麗ですね。これを3つ1まとめでグルーガンで固定します。布に括りつける作戦で取り付けるので、まずは猫じゃらしをまとめる作業が必要になるのです。この細かい作業が大切。
次にメッシュの素材に実際に括り付けます。取れないように3回ほど巻き付け固定。これを延々と続けていきます。
実は恐ろしいドライ猫じゃらし
乾燥した猫じゃらしは実に扱いづらく、フワフワしていた毛がめちゃめちゃ押してしまいます。しかも質感はパリパリ。触ると手に刺さりかゆくなるので最低です。もう一つ厄介なことに、毛が服に着くと全然取れません。カーペットクリーナー通称コロコロを使っても全く取れず、ものすごく厄介です。まさかこんなに厄介なものになるとは….
乾燥した猫じゃらしは手や服に刺さるので取り扱いには注意が必要です。置きお付けください。手に刺さるとかゆみが伴います。最低です。
困難の末にできた服
カビやら何やらで大変だったので袖だけの作成にしました。なので付け袖が完成品です。見た目はちゃんとファーに見えます。もう少し敷き詰めることができたら綺麗な仕上がりかもしれません。フワフワに見えますがパリパリです。動くたびに毛が落ちるので周りは毛と種が散乱します。
まるで、猫じゃらしに取りつかれたかのように種まきが始まります。毛が取れるとワサワサしていた猫じゃらしはただの棒になってしまうので、なんとも儚い服ができました。雑草でも散る姿には哀愁が感じられるようです。
実際の写真がこちら
ダンサーを起用したMVに使ってほしいですね。どなたかにコンテンポラリーダンスをしてもらいたいです。
まとめ
今回は普段ゴミになる雑草を使った作品でした。雑草の中でも猫じゃらしはフォルムが綺麗なので、形にしたときのインパクトが強かったです。リアルファーでありながら、燃やすこともできるエコファーという面白みがあります。コストが安く済むのであれば3Dプリンターでいろんな植物を再現してみたり、刺繍で再現してみたり、意欲が沸く作品となりました。
乾燥により表情や扱いに変化があるので、もし植物を扱う際は注意が必要です。また、トラブルを避けるため採取の際は、事前に管理事務所に確認を取ることをおすすめします。
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